-あとがき-

 ひとまず完結です。ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
「何てところで終わらせてんだ!」というお叱りを頂きそうなところで止まっていますが、話としては一区切り……つ、ついていませんか?

 ええと、この話は元ネタが存在します。
 元々、本館「へなちょこ騎士団」でお題挑戦作品として書いた「花冠」という短編を膨らませたのが本作品。
 多少、面影があるものの、ヨーゼフにしろキルシュにしろ、もはや別人。それだけにヨーゼフ視点の「花冠」ではなく、あれを下敷きとした改作になってしまいました。
 とはいえ「花冠」を先に読まれていた方には、ネタがばれてしまうくらいの面影はあるのですが……あ、あはははは(汗)。
 ただ驚いたのは、連載中に「ひょっとして、あのお題の二人は……」という御指摘をいただいたこと。本館を見て下さった方なら分かると思うのですが、あのサイト、はっきり言って迷路のごとく分かりにくいです。
 あ、あの中から見つけて頂けるとは……か、感激です!
 このサイトには日記をつけていないので、こちらでお礼を言ってしまいます(笑)。ありがとうございました!

 ええと、実は本来、この話の原型は「花冠」の続編的な「一途な王子と堅物裁判官の泥沼追いかけっこ」だったはずなのですが……続編どころか、プレになってしまいました。
 挙句、BLという区分ながら、男女ものも含まれているという、何ともはっきりしない一話。
 実は結構、どきどきものだったんですよ、この組み合わせ(笑)。

 普遍的なものではなく、傾向として。オンライン小説の読者様には、BL系が駄目だという方も少なくない。そしてBL系の作品では、通常、周囲にも異性カップルは出てこない。
 つまり、こんな混在作品は相当! 嫌がられるだろうと思うと、心臓ばくばくものだったんですが、逆にいえば、そう数が多くはない(と思う)傾向の作品なので、やったもの勝ちだ! という心意気で書き上げました。
 少しでも、楽しんで頂ければ、字書き冥利に尽きます。
 感想を下さった方々、そしてここまでお読み下さった貴方に、感謝を!

2004/12/24:川根ゆさき

素材配布元:「神楽工房」様